バングラデシュ暮らしの「悩み」といっては大袈裟だが、タマネギをめぐる多少の苦労がある。

サイズが小さすぎるのだ。

白いほうが私たちの知る普通のタマネギで、赤いほうが当地のもの。手のひらに4~5個乗ってしまうほどのミニサイズ。

onion

小さいぶん調理に手間がかかり、急いでいるときはイラッとするが、ふだん買っているオーガニックの店にはこれしかないので我慢している。

バングラデシュ料理はタマネギを大量に使うから、人びとがかける労力は私の比ではないだろう。なんで品種改良してデカくしないのか...

とぶうぶう言っていたら、文句を言う先が違うことを知った。


最近バングラデシュではタマネギが高騰して庶民の口に入りにくくなり、国民的な悩み事になっている。

高騰は不作によるものだが、それはバングラデシュではなく隣国インドで起きているのだと。

えー知らんかった。地面の生産力が高いバングラのことだから食料自給率は高いと思いこんでいたが、準主食であるタマネギはほとんどがインドからの輸入に頼っているんだって。

インドでは今年はじめの旱魃のあと、モンスーンシーズンに入ってからの記録的な豪雨がタマネギ栽培に大打撃をあたえた。

価格は今年に入ってから5倍に高騰し、モディ政権を慌てさせた。

インドでは過去、タマネギの高騰に怒った庶民が選挙で政府をひっくり返すことが何度か起きており、タマネギ騒動はまったく洒落にならない政治マターだという。

まずいことに現在のインドは、経済成長率が6年ぶりの低水準にとどまり、政府のリーダーシップが厳しく問われている。

くすぶる国民の不満にタマネギ騒動が火をつけてはたまらん。

慌てたインド政府はタマネギの備蓄(なんてものがあるんだね)の市場への放出のほか、輸出の禁止という荒業に打って出た。


同じくらい慌てたのがバングラデシュ政府で、国民の食生活を直撃する危機を放置するわけにはいかない。

さっそくインドに対して禁輸措置の撤回を求めるなど、必死の防戦を展開しているらしい。

さいきんシェイク・ハシナ首相は訪問先のニューデリーで「禁輸このかたタマネギが手に入らなくなり...」とこの件を持ち出し、「コックにタマネギなしの料理をつくるよう頼んだところです」というなんか必死なジョークをかましたというが、タマネギ交渉がどうなったのかは聞いていない。


わが家のタマネギ事情はどうか。

実をいうとよくわからない。

いつも買う店は自前の農園での栽培をうたっており、禁輸の影響はないはず。

先週のレシートを見たところ、4個ほど買って100タカ(130円)だった。

onion wars (1)

仮に市場価格につられて値上がりしたものだとしても

「この値段だからねえ...」

というお気楽モードでタマネギを食っている。

いま気づいたのだが、台所に無造作に積み上げたタマネギを見て、ベアラーのNさんはどう思っているのか。

なんも悪いことしてないのにちょっと気になる。


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